京都中央卸売市場内にて展示会と試食会
11月29日に京都中央卸売市場内にて、伊根養殖ブリの展示会及び試食会を行いました。
午前3時半より京都中央卸売場内にて伊根産のブリと他府県産のブリ2種類を並べて展示会を行いました。10月の伊根養殖ブリ見学ツアーに来て頂いた方たちにも声を掛けていただき、お店の見学等もさせていただきました。生産者が中央市場に来て展示会をすることは珍しいこともあり、沢山の方々に伊根養殖ブリの説明や肉質の良さ等をアピールすることが出来ました。しかし、魚を扱うプロの方でも見た目では他府県産の魚との違いは明確な差は分からないようでした。そこでブリ一本を半分に料理して展示したところ、肉質の弾力性やキメの細かさが良い他府県産に比べ、色が天然に近い等の評価をいただきました。反面、食べてみないと分からない・あまり他府県産と変わりないとの厳しい声もありました。
試食会では
試食会では、他府県産のブリ2種類と伊根養殖ブリを刺身にして食べ比べていただきました。お皿に各産地のブリの刺身が並べられた時は果たして本当に差があるかどうなのかかなり不安でしたが、いざ蓋を開けると差は明確に現れました。魚の油が上品・肉質が硬い・素直に美味しい等の生産者としてはかなり嬉しい評価でした。私も他府県産の刺身を食べさせていただきましたが、口の中に入れた時の油のしつこさがかなり感じられました。それらに比べ伊根産のブリの刺身は上質な感じがしました。
伊根養殖ブリ見学ツアー
第一回伊根養殖ブリ見学ツアー
10月18日に伊根養殖組合としてもっと伊根養殖ブリの良さを知って戴こうと、いままで取引の無かった京都市内の市場関係者、寿司店等の方々に伊根のきれいな海と飼育方法を見て戴くとともに養殖ブリを試食していただき、品質をアピールしようと行いました。約50名の方々に参加して戴き、生簀見学・投餌体験・試食会等を行い盛況に終えることができました。
第二回伊根養殖ブリ見学ツアー
今年10月に入り昨年に続き各方面の方々に伊根ブリの品質の良さを知って戴こうと開催致しました。昨年に続き給餌風景を見て実際に参加者様に餌を撒いて戴きました。地元のスーパーの方々にも来て頂き、生産者とブリの写真が欲しいとのことでしたのでスーパーの担当者の方と一緒に撮影致しました。近日私の友達にスーパーで「写真が出てたで」といわれ少しはずかしかったです。試食会を行いました。最後にアンケートをお願いして反響を確認致しました。大変美味しいといって戴けました。伊根ブリが出来るまでを説明させて戴きました。稚魚・餌・漁場環境・出荷方法など!
この他に、ブランド化を進める為、品質向上をはかる必要があると考え、出荷魚の魚体温について、最も気温の高い8月にカンパチを用いて調査しました。特殊な温度計を魚体に入れ測定したところ、魚体温が27℃から水氷の温度と同じ5℃まで低下するのに1時間30分以上必要で、思ったより時間がかかることがわかりました。その事を踏まえ、今後は殺菌冷海水及び出荷容器の保存用の中蓋の作成などについて検討していくことになりました。またブリ見学ツアーや中央市場での展示会・試食会の効果あり少量ではありますが中央市場への出荷も始まりました。まだまだ改善点は沢山あると思いますのでいろんなことにチャレンジしていきたいと思います。
アンケート結果について
京都の養殖を知っていますか?
見学ツアーの最後にをお願いして感想を聞いてみたところ4分の1の方が、伊根で養殖をしていることを知らなかったとの回答があり、私は京都市内で生活していたこともありその時にも京都に海があるなんて知らない同年代の若者がいたことにはビックリでした。
京都市内の市場関係者、寿司店等の方々が普段扱っている養殖魚の産地
やはり高水温で成長の早い四国や九州が多いようです。成長が早い分低コストでの出荷が可能となるのです。とても成長の遅い京都では価格では勝てません。その分肉質や味、身持ちでは自信があります。
養殖魚に望むこと
各関係者が一番に考えてられるのは低価格かと思っておりましたが安全性・品質が上位にきているとは以外でした。このアンケート結果は大変喜ばしいことでした。消費者全体が食に興味を持ってきている結果だとおもいます。
養殖魚のイメージ
やはり専門的な結果がでております。流通量・価格共に安定が上位を占めました。
試食結果
見た目・食味共にほとんどの方々に良い、おいしい等の試食結果がでました。養殖魚を扱う専門業者の方々に、このように評価して戴くと大変うれしく思いました。